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8/04/2010

言葉の勉強の見直し

「自分が無意識に習得した言葉がその言語での発声を促すし、流暢さの原でもあります。一方意識的に覚えた言葉は、考える時間がある場合、自分が編集者となり、形 (つまり、文の構造)に焦点を置き、例え、教室での文法テストの場合や丁寧に文章を書いている場合は、ルールに従います。」*1
ちょっと、分かりづらいですね。つまり、文法をいっぱい勉強するより、話せるようになるにはもっと効果的な方法があるということです。
英語を流暢に喋られる人は長く海外に滞在した人がほとんどですね。環境から覚えたからです。意識的にルールを覚えて、そのルールを適用しようとしたら、喋る事が出来ないです。言葉が出てこないんですね。一方環境から覚えた言葉は必要になったら自然と出てきます。自分の経験から言うとまさにその通りです。もちろん、私の日本語は完璧ではないですが、問題なく会話や簡単な通訳だって出来るようになりました。私の場合は3年間日本語を勉強してから初めて日本に来ました。最初は非常に苦労してやっと会話が出来ましたが、3ヶ月くらいたってから相手の言葉がわかるようになり、自分からも、もっと楽に話せるようになりました。環境があったからこそのことです。
では、日本に住みながらどうやってその環境が作れるのか。ネイティブを捕まえて自分で作り上げるしかないんじゃないかと思います。近くにネイティブや流暢な人が居れば仲良くして教えてもらえば良いのではないですか。でも「教えてもらえる」=「先生になってもらう」とは考えない方がいいと思います。ある意味では先生になってもらうのでしょうが、受身にその人の話を聞いたり、その人が教師みたいに教えるのではなく、一緒に同じ体験をしながらいろいろな言葉と言い方を教えてもらえば良いのではないですか。自分自身で、責任をもって覚えたい言葉を覚えていくのが一番のではないかと思います。自分の先生になりましょう。

まぁ、私も勉強中なのですが、初級者ならまずは物の名前を教えてもらえばよいでしょう。次はその物の扱い方など、とにかく自分の生活のあらゆる物とそれぞれの扱い方から始めたらどうでしょう。「This is an apple.  This is a banana」のような会話から教えてもらうのはいいと思います。勿論時間はかかります。だって単純計算で子どもは何時間のやさしい言葉に浴びせられてから話せるようになるでしょう。心配いりません、大人はもっとはやく覚えられるはずです。でもやっぱり日本に住みながらでは時間はかかるでしょう。どれくらい早く覚えたいのかによりますが、月に2時間とかでは足りないでしょう。月に2時間だって、1年間でわずかの24時間しかありません。赤ちゃんだったらそれは2日間位にしか当らないでしょ う。私の場合を思い出してください。3年間勉強して、日本に住んでから3ヶ月くらいでやっと生活が何とかできるようになりました。すくなくとも、週に2時間とか3時間ネイティブと一緒に勉強して、予習、復習でさらに一時間ずつの勉強で一週間で9時間くらい勉強すれば上達するでしょう。まぁそれほど勉強できないと思ったら、上達することはすると思いますが何十年かかるでしょう。まあ、それでも良いかも知れません。ぼちぼちいこか。
*1 A Summary of Stephen Krashen's "Principles and Practice in Second Language Acquisition"
http://www.languageimpact.com/articles/rw/krashenbk.htm

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